備えて。
- Admin
- 2020年1月17日
- 読了時間: 3分
阪神・淡路大震災から25年が過ぎました。
現在、地域の防災活動に関わる者のひとりとして身が引き締まる想いです。
先日、金沢市から「地区防災計画」の策定状況についての問い合わせがありました。
幸いな事に長田町は地区防災計画を策定済みとなっていますが、すでに追加しなければいけない事や修正しなければいけない事が出てきており、計画が完全に完成することはないと実感しています。
また災害への備えとして、毎年防災訓練を実施したり、避難所開設に必要な備品を用意したりしていますが、一旦準備が出来てホッとしても、すぐに見直しが必要になることもあります。
例えば、避難所開設の際に「避難者カード」を配布し、それを提出してもらうことで避難者の数を把握し避難所運営に役立てようとしますが、その避難者カードを提出してもらう際に使用する「避難者カード回収箱」のお話です。
現在、当自主防災会で準備している回収箱は、2ℓのお茶が入っていた段ボールを加工したものを使用しています。(段ボールを使用しているのは、避難所などでも入手が可能な素材なので・・・としていますが、自主防災会の予算が限られている事が1番の理由だったりします)

箱をななめに切っており、1箱で2つの回収箱が作れる事になります。
それに各町会名の紙を貼って仕上げます。
長田町校下の場合21町会ありますので21個。そして旅行者の方や地域以外の方が避難されてきた場合のためにあと1箱の計22個準備しています。

これらの箱を使って昨年とその前年の2回、避難所開設訓練を実施していますが、その際には町会名の書いてある紙は箱にはくっついておらず、その都度クリップで箱に取り付けるようにしていました。
そのことを正直、何の疑問にも思っていなかったのですが、先日防災倉庫内でこの回収箱を目にした際、なぜ町会名をあらかじめ箱に付けていないのか?と気付きました。
そう思い始めるといてもたってもいられず、取り急ぎ全ての箱に町会名を貼り付けました。
この箱を作って2年経過しての気付きです。
ちなみにこの箱がななめになっている理由としては以下の理由があります。

こちらの背の高い方を避難者の方々の方に向けて
置くと町会名がハッキリ見えやすいという事と、
少々分かり辛いのですが他の避難者の方の入れた
避難者カードが他の避難者の方から見え辛いとい
う効果もあります。
また、避難所のスタッフが避難者カードを回収する
際には、反対側の背の低い方が回収しやすいという
メリットもあります。

また地味?な事ですが、箱を二つ重ねる事で収納
スペースを節約できるというメリットも生まれま
した。
ただその場合、ほんの少しサイズが違う2種類の
箱を使うのがミソかもしれません。
本当にささやかな事ですが、このような細かい見直しや修正、そして気付きがいざという時に役に立ってくれる・・・そう期待しています。

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